介護休業給付金の申請手順と手取り額シミュレーション|会社に申請するタイミングと必要書類
この記事のポイント(30秒で把握)
- 介護休業中は、雇用保険から「休業前賃金の約67%」が支給される
- 給付金は非課税&社会保険料免除(要件あり)のため、実質手取りは約8割が維持される
- 申請は会社経由で行うため、休業開始の2週間前までに会社へ申し出るのが鉄則
1. 「休業=無収入」ではない!介護休業給付金の仕組み
「親の介護のために仕事を休みたいけれど、給料が出なくなると生活費やローンが払えない…」と不安に思う方は非常に多いです。一般的に企業側は休業中の給与を無給とすることが多いためです。
しかし、雇用保険に加入していれば、国(ハローワーク)から「介護休業給付金」が支給されます。
- 支給日数:対象家族1人につき、通算93日まで(最大3回に分割して取得可能)。
- 支給額:休業開始前6ヶ月間の平均賃金の67%。
- 税金・社会保険のメリット:給付金は非課税(所得税・住民税がかからない)であり、休業期間中の社会保険料免除の仕組みもあるため、普段の手取り月給と比較すると約80%程度が手元に残る計算になります。
2. 【月収別】実際いくらもらえる?手取りシミュレーション
額面月収ごとの「1ヶ月(30日)あたりの支給額」と「通常手取りとの比較」の目安です。
| 額面月収(休業前) | 通常の手取り額(目安) | 介護休業給付金(月額) | 通常手取りに対する割合 |
|---|---|---|---|
| 月収25万円 | 約20.0万円 | 約16.8万円 | 約84% |
| 月収35万円 | 約27.5万円 | 約23.5万円 | 約85% |
| 月収50万円 | 約38.5万円 | 約33.5万円(※上限額) | 約87% |
※支給額には法律上の上限額(令和6年基準で月額約33.5万円)が設定されています。実際の金額は過去6ヶ月の賃金台帳に基づいて算定されます。
3. 会社への申請手順とタイムライン
介護休業給付金の申請手続きは、「会社(人事・総務担当者)」を通じてハローワークへ提出します。
- 休業開始の「2週間前」までに会社へ書面で申出
「介護休業申出書」を会社に提出します。急な入院などで2週間前の申出が難しい場合でも、会社側と相談すれば柔軟に対応してもらえるケースがあります。 - 必要書類の提出
・対象家族との続柄が確認できる書類(住民票など)
・家族が常時介護を必要とする状態にあることが確認できる書類(要介護認定の通知書、医師の診断書、または会社規定の申立書) - 給付金の振込(職場復帰後)
介護休業給付金は、原則として「休業期間が終了したあと」に会社が申請手続きを行い、本人の口座に振り込まれます(復帰から1〜2ヶ月後が目安)。一時的に生活資金が立て替えられるよう、事前のキャッシュフローは確認しておきましょう。
まとめ:経済的セーフティネットを活かして両立体制を作る
「仕事を休むと生活ができなくなる」という思い込みから、無理な残業や深夜介護を重ねて心身を壊してしまう方が後を絶ちません。
国が用意しているこの給付金制度を正しく使えば、手取りの約8割を確保しながら、ケアマネジャーとの調整や施設・在宅の受入れ準備に集中できます。一人で悩まず、まずは人事部や上司に「介護休業制度の利用について」と相談を持ちかけてみましょう。

